四十にして惑わず。これは、「論語」での一節でもあり、孔子が晩年を振り返った時に残した言葉です。でも、実際はどうでしょうか?40代ほど家庭や職場での立場が移り変わる年代であり、逆に迷うことの方が増えていくように感じます。この記事では、「40代の生き方」を考えるうえでの指針について考えていきたいと思います。
なぜ、生き方を考えるのか?
20代で社会に進出、30代は子育てと仕事に忙殺、気がつけばあっという間に40代に突入。これまでは子育てと仕事に時間を費やすことこそが生活の糧となっていました。しかし、40代に入ると徐々に子供が親離れしていき、「親としての人生」よりも「一人の人間としての人生」を見直すようになってきたと感じています。
また職場でも、これまでの経験と獲得した技量からある程度の仕事をこなすことができるようになっているはずです。そして、ふとした瞬間に「このまま定年まで仕事に忙殺される日々を送っていて良いのか」と我に帰る時も、時折あるのではないでしょうか?
40代は、ある程度人生の酸いも甘いも味わってきていますから、現実的な視点から「自分の人生がどうあるべきか?」を考えるのに最適な年代なのです。そして、心身がエネルギッシュな40〜50代にやりたいことをやり切り、60代の自分にバトンをつなぐことができれば、これ以上のことはありません。
どのような視点で考えればよいか
ここでは、大きく「学習・経済」「教養・価値観」「家庭」「趣味」「健康」「生活」「仕事」「人格」の8つの視点から、人生の8大目標を考えていきます。
本来は、「学習・経済」「社会・生活」「教養」が「経済」「学習」「社会」となっていました。しかし、私自身が「経済を学ぶことが好き」「社会よりもまずは自分の生活を」「教養を深め価値観を広げたい」という思いがあるため、自分なりにアレンジしています。これらの視点をベースとし、「自分の人生に大切にしたいものは何か」というものを8つの領域からそれぞれ考えていくのが良いと思います。
具体的な行動リストで可視化する
自分の8大目標が定まったのであれば、次はそれぞれの目標達成に向けた具体的な行動を考えます。ここで一番大切なことは、自分ができる行動をより具体的にし、可視化することです。
何となく、ぼんやりと「こんな感じ」では行動を実行することのハードルが上がってしまいますので、まず「できること」「できそうなこと」を可能な限り書き出していきましょう。では、以下に私なりの8大目標に対する行動を具体化していきます。
①【学習・経済】自分と子供のためのブログを書く
・新社会人のための資産運用術
・40代の資産運用の実態(50〜60代の資産運用を見据える)
・資産運用の実績を月末に報告する
・自己投資のための記事(スキルアップ、やりたいことと必要資金)
・月に1冊は経済に関する本を読む
・毎朝ブルームバーグのニュース5選を確認
・1週間に1本は更新する
②【教養・価値観】映画
・面白かった映画をInstagramにアップする
・primeビデオで週に1本観る
・映画館で月に1本観る
・ホームシアターを作る
・大河ドラマを楽しむ(日曜の朝)
③【家庭】旅行を楽しむ
・沖縄(石垣島、本島)
・北海道グルメツアー
・四国一周
・金沢&白川郷
・広島&京都
・福岡屋台巡り
・豪華客船ツアー
④【趣味】趣味を8つ考える
・柏木由紀の推し活
・映画鑑賞
・サイクリング
・お金の勉強×ブログ
・旅行
・月に1回自宅居酒屋
・コンサート
⑤【健康】健康的な心身
・85kg/25%の身体
・1日1本ダイエットYouTube
・睡眠の質を高める
・入浴×瞑想
・あすけんアプリで記録
・毎月整体でメンテナンス
・21時〜ストレッチ
・散歩(月水金)、筋トレ(火木金)
⑥【生活】シンプルな生活
・断捨離(服、納戸、パントリー)
・書類整理
・本棚整理
・クレカ銀行の整理、資産関係を家族がわかるように
・写真、動画整理
・観葉植物
⑦【仕事】特別支援教育の専門性
・特別支援教育士
・特別支援教育二種免許状
・学校心理士
・人間力を磨く(コミュニケーション、マネジメント)
・構造化、体系化、明確なアセスメント
・週案をきちんと書く(ねらあ、内容、todo)
・1月1本研究テーマを決める
⑧【人格】読書を楽しむ
・積み本を読み漁る
・月に2冊読む
・耳読を1日1本(YouTube、flier)
・1日最低10ページ
まとめ
40代の10年を無駄にするほど、人生の時間は残されていません。やりたいことに焦点を当て、アクティブにエネルギッシュに毎日を送ることが非常に大切な10年間となるでしょう。
まず、やってみる。とりあえず、続けてみる。成果は二の次として、自分が決めたことにチャレンジし続ける日々を送ることこそが、50〜60代の自分に確かなバトンを繋いでくれるはずです。
人生二度なし。一度切りの青春を思い切り楽しんでやりましょう。