40歳 ゼロから始める投資生活

40歳の”現在”と、”60歳”からの将来を楽しむための投資生活について、自由気ままに綴ります。

2024年3月【2年3ヶ月】の投資実績。60歳でのセミリタイア戦略

大谷翔平選手の元専属通訳・水原一平さんのニュースは、まさに青天の霹靂でしたね。人は見かけによらぬものとはよく言ったものですが、本当に驚きです。

損失を新たな投資で穴埋めしようと思う気持ちも分からなくもないですが、自分がコントロールしきれない資金にまで膨らんでしまうと、人生をも狂わせてしまうのですね。

まぁ、私はそもそもそんなに大きな資金を扱うことがありませんので心配には及ばないと思いますが・・・(笑)やはり地道にコツコツ、インデックス投資で資金を積み上げていくのが凡人にとっては最適解なのでしょう。

さて、そんな今回は2024年3月(2年3ヶ月目)の資産形成の実績をまとめ、今後の運用方針について考えを整理していきたいと思います。

今月の運用実績

2024年に入り、S&P500の運用成績が絶好調ですね。NISAで43.21%、iDeCoで26.03%の利益が出ており、年利に換算すると16%程度となります。この調子がずっと続くとは思いませんが、怖いくらい出来過ぎです。

その一方で、サテライトで多少ハイリスクな投資信託も買い始めることにしました。興味本位でテックトップ20も購入してみましたが、信託手数料が0.4%と割高なため、今後は「NASDAQ100」「JPXプライム150」のみに絞って行こうかと思っています。

テックトップ20も1年間くらい様子を見ても良いのかもしれませんが、2244のETFを20万円弱保有しているため、ETFに期待を込めつつ投資信託は早々にNASDAQ100・JPXプライム150に切り替えて行こうと思います。

 

60歳でのセミリタイア戦略

この資産運用の大きな目的は、「60歳でのセミリタイア」です。投資での目標資金は2,000万円。これに約1,500万円の退職金上乗せを見込んでいます。

つまり、3,500万円の資金を切り崩しながら年金の足しにし、毎月25万円の生活費でやりくりをしていく想定でいます。

ここで、その目標金額2,000万円の投資資金を積み立てていくための戦略の一つが、コア・サテライト戦略の活用です。

コア投資

S&P500の投資信託、20年間、1,700万円が目標資金です。NISA25,000円、iDeCo12,000円の毎月37,000円を年利平均5%での運用ができれば、目標資金に到達する想定です。

目標到達後もNISAで運用を継続します。しかし、

「取り崩し前にオルカンに切り替えるべきか?」

「その場合どのように切り替えていくか?」

「S&P500で継続していくのが良いのか?」

などが悩みどころはありますが、少なくとも50歳までの10年間はS&P500一択で良いなぁと考えています。

iDeCoは一時受け取りを選択し、現金とリスク資産のリバランスをしながら運用していきたいところですね。出口戦略は奥が深そうです。

サテライト投資

多少ハイリスクな「NASDAQ100」「JPXプライム150」の投資信託量子コンピューター、AI医療機器メーカーの個別株。ハイテク株トップ20のETF

この3種類の投資で総計300万円に到達してくれればOKです。それぞれの投資先で、利益が100%を超えた時点で元本分は一旦利確し、残った資産での運用を継続して行こうと思います。

 

まとめ

ETFや個別株を購入して、改めて実感したことがあります。

それは、「自分の投資タイミングのセンスのなさ」です。

高値掴みをしてしまい、購入後は横ばい、あるいは下落のケースに見舞われることが大半を占めます。もうこれは残念の一言ですね(笑)

そのため、やはり投資信託での積立投資が自分によって最適な投資スタイルであることが身に沁みて分かりました。

その中で、ある程度のリスクをとっていければと考え、0.2%程度の低コストの信託手数料で購入できる「NASDAQ100」「JPXプライム150」をサテライト投資と位置付けて運用していくことに決めました。

まだまだ道半ばですので、今後も愚直にインデックス投資を継続していきたいと思います。

最後までご精読、ありがとうございました。

優良なクレジットカード5選。ポイント還元率と使い勝手の良さを徹底レビュー

新規入会キャンペーンの特典ポイント欲しさに入会しまくったクレジットカード。お目当てのポイントを受け取ってからは、ほぼほぼ使うことなくカードケースの中へ・・・。すみません、私のことです。

そこで、今回は自分の保有しているクレジットカードの中で「ポイント還元率が高い」「使い勝手がいい」ものをまとめ、それ以外のカードをガンガン解約・破棄していきたいと思います。

クレカの断捨離祭りじゃー!

優良クレジットカード5選

最終的に5枚のクレジットカードが残りました。・・・ってこれでも多すぎですね。5枚なら共用範囲でしょうか?(笑)まぁ用途ごとに使い分けているので、どうしても多くなってしまいます。クレカ決済によってもらえるポイントが微々たるものであるので、もう少し精査しても良いかもしれませんね。

では、実際にカードの種類、ポイント還元率、使い勝手の良さをまとめていきましょう。

ビュー・スイカカード

ポイント還元率:

Suicaチャージ→1.5%

モバイルSuica定期券→5%

・通常利用→0.5%

使い勝手:

電車通勤のため、Suica定期(年間24万円)は必需品。定期以外にも出張の交通費が一時立替となるため、月に一度チャージ(年間6万円)する必要があります。合わせると年間30万円程度使用。

年間費524円がかかりますが、「定期代:12,000円」「チャージ代:900円」が還元されるため、Suicaを使う上では必須アイテムとなるカードとなります。

 

Amazon Mastercard(Amazonプライム会員の場合)

ポイント還元率:

Amazon.co.jpでの利用→ 2%

Amazon.co.jp以外での利用→1%

使い勝手:

クラシックカードの年会費は2年目以降1350円ですが、前年度に1回以上カードを利用していると次年度の年会費が無料。

定期おトク便で生活必需品を年間5万円程度購入。1,000円ほどの還元ですがAmazonでの買い物との相性が良いので、改悪されない限りは引き続き利用していきます。

 

③PayPayカード

ポイント還元率:

Yahoo! ショッピング→5%(PayPay+LINEと連携設定あり)

通常利用→1%

使い勝手:

ワイモバイルユーザーでLYPプレミアム会員のため、さらに+2%「5のつく日」に買い物すると+4%分の商品券がもらえます。つまり、全てを合算すると11%のポイント還元率。そのため、私はネットショッピングの際「Yahoo!Amazon楽天」の順に商品価格を検索するようにしています。

また、Yahoo!ショッピングでのポイント還元は「PayPayポイント」であることも魅力の一つです。そのポイントを投資信託で運用するのも楽しみの一つであるため、愛用しています。

 

三井住友カード(NL)

ポイント還元率:

・通常利用→0.5%

SBI証券クレカ積立→0.5%

使い勝手:

SBI証券でのクレカ積立のためだけのカードになっていますね。コンビニやファストフード店で使うと7%のポイント還元のようですが、使いすぎが怖いので使っていません。

 

⑤イオンカード(ミニオンズ・デザイン)

ポイント還元率:

特別鑑賞シネマチケット「1,000円(税込)」(年間購入可能枚数12枚)

・ドリンク(Sサイズ)、ポップコーン(Sサイズ)セット引換券付きシネマチケット「1,400円(税込)」(年間購入可能枚数18枚)

使い勝手:

イオンシネマ専用のカードです。このご時世、1,000円で映画は見られませんからね。年間購入枚数が年々改悪されているので、今後が心配です。妻の分も作ろうかと検討中です。

 

実は不要だったカード(個人談)

楽天カード

ポイント還元率:

・通常利用→1%

使い勝手:

楽天市場でガンガン買い物する場合は、メインカードとして使用するのもアリかと。楽天経済圏をうまく噛み合わせていけば良いのかもしれませんが、私はどちらかと言うとPayPay経済圏ですかね。解約も視野に入れておきます。

 

②シネマイレージカードセゾン

ポイント還元率:

・通常利用→0.1%
・映画を6本観ると1本が無料

使い勝手:

TOHOシネマズをよく利用していた頃に作ったカードです。今やイオンシネマの2倍の2,000円ですからね。恐ろしい。あまりにも使っていなかったため、年会費330円を取られていました・・・。シネマイレージが4でストップしているので、6までためてポイント消化したら解約ですかね。

 

まとめ

今回、クレジットカードを整理してみて「ポイント目当て」にクレジットカードを作成することがいかに愚行かが身に沁みて分かりました。解約の手続きを考えるとタイパが悪すぎます。「これ以上クレカを作るのはもう止めよう」と決意を新たにしました。

近年、クレカの不正利用も急増していますから、皆さんもくれぐれもご注意を!

 

40代の生き方戦略。自分らしく生きる8大目標


四十にして惑わず。これは、「論語」での一節でもあり、孔子が晩年を振り返った時に残した言葉です。でも、実際はどうでしょうか?40代ほど家庭や職場での立場が移り変わる年代であり、逆に迷うことの方が増えていくように感じます。この記事では、「40代の生き方」を考えるうえでの指針について考えていきたいと思います。

なぜ、生き方を考えるのか?

20代で社会に進出、30代は子育てと仕事に忙殺、気がつけばあっという間に40代に突入。これまでは子育てと仕事に時間を費やすことこそが生活の糧となっていました。しかし、40代に入ると徐々に子供が親離れしていき、「親としての人生」よりも「一人の人間としての人生」を見直すようになってきたと感じています。


また職場でも、これまでの経験と獲得した技量からある程度の仕事をこなすことができるようになっているはずです。そして、ふとした瞬間に「このまま定年まで仕事に忙殺される日々を送っていて良いのか」と我に帰る時も、時折あるのではないでしょうか?


40代は、ある程度人生の酸いも甘いも味わってきていますから、現実的な視点から「自分の人生がどうあるべきか?」を考えるのに最適な年代なのです。そして、心身がエネルギッシュな40〜50代にやりたいことをやり切り、60代の自分にバトンをつなぐことができれば、これ以上のことはありません。

 

どのような視点で考えればよいか

ここでは、大きく「学習・経済」「教養・価値観」「家庭」「趣味」「健康」「生活」「仕事」「人格」の8つの視点から、人生の8大目標を考えていきます。


本来は、「学習・経済」「社会・生活」「教養」が「経済」「学習」「社会」となっていました。しかし、私自身が「経済を学ぶことが好き」「社会よりもまずは自分の生活を」「教養を深め価値観を広げたい」という思いがあるため、自分なりにアレンジしています。これらの視点をベースとし、「自分の人生に大切にしたいものは何か」というものを8つの領域からそれぞれ考えていくのが良いと思います。

 

具体的な行動リストで可視化する

自分の8大目標が定まったのであれば、次はそれぞれの目標達成に向けた具体的な行動を考えます。ここで一番大切なことは、自分ができる行動をより具体的にし、可視化することです。


何となく、ぼんやりと「こんな感じ」では行動を実行することのハードルが上がってしまいますので、まず「できること」「できそうなこと」を可能な限り書き出していきましょう。では、以下に私なりの8大目標に対する行動を具体化していきます。


①【学習・経済】自分と子供のためのブログを書く

・新社会人のための資産運用術

・40代の資産運用の実態(50〜60代の資産運用を見据える)

・資産運用の実績を月末に報告する

・自己投資のための記事(スキルアップ、やりたいことと必要資金)

・月に1冊は経済に関する本を読む

・毎朝ブルームバーグのニュース5選を確認

・1週間に1本は更新する


②【教養・価値観】映画

・面白かった映画をInstagramにアップする

・primeビデオで週に1本観る

・映画館で月に1本観る

ホームシアターを作る

大河ドラマを楽しむ(日曜の朝)


③【家庭】旅行を楽しむ

・沖縄(石垣島、本島)

・北海道グルメツアー

・四国一周

・金沢&白川郷

・広島&京都

・福岡屋台巡り

・豪華客船ツアー


④【趣味】趣味を8つ考える

柏木由紀の推し活

・映画鑑賞

・サイクリング

・グルメ&旅行vlogTikTok

・お金の勉強×ブログ

・旅行

・月に1回自宅居酒屋

・コンサート


⑤【健康】健康的な心身

・85kg/25%の身体

・1日1本ダイエットYouTube

・睡眠の質を高める

・入浴×瞑想

・あすけんアプリで記録

・毎月整体でメンテナンス

・21時〜ストレッチ

・散歩(月水金)、筋トレ(火木金)


⑥【生活】シンプルな生活

・断捨離(服、納戸、パントリー)

・書類整理

・本棚整理

・クレカ銀行の整理、資産関係を家族がわかるように

・写真、動画整理

・観葉植物


⑦【仕事】特別支援教育の専門性

特別支援教育

特別支援教育二種免許状

・学校心理士

人間力を磨く(コミュニケーション、マネジメント)

・構造化、体系化、明確なアセスメント

・週案をきちんと書く(ねらあ、内容、todo)

・1月1本研究テーマを決める


⑧【人格】読書を楽しむ

・積み本を読み漁る

・月に2冊読む

・耳読を1日1本(YouTube、flier)

・経済、小説、自己啓発、表現力、メタ認知など

・1日最低10ページ


まとめ

40代の10年を無駄にするほど、人生の時間は残されていません。やりたいことに焦点を当て、アクティブにエネルギッシュに毎日を送ることが非常に大切な10年間となるでしょう。

 

まず、やってみる。とりあえず、続けてみる。成果は二の次として、自分が決めたことにチャレンジし続ける日々を送ることこそが、50〜60代の自分に確かなバトンを繋いでくれるはずです。

 

人生二度なし。一度切りの青春を思い切り楽しんでやりましょう。

ふるさと納税〜「お得」に「ワンストップ特例制度」を活用しよう〜

【この記事で分かること】

【目次】

 

STEP1:源泉徴収票を見ながら、自分の限度額を調べる

下のページから、詳細シミュレーションを行う。

www.satofull.jp

 

ちなみに、源泉徴収票がない場合は、以下のサイトから簡単シミュレーションしてください。

ただし、正確ではないので限度額ギリギリまで寄付してしまうと損してしまう場合があるので注意してください。

furusato-nouzei.event.rakuten.co.jp

 

STEP2:「さとふるアプリ」をスマホでダウンロードし、会員登録をする

 

STEP3:【重要】キャンペーンにエントリーする

今回は写真の通り「メガさとふるの日」「さとふるウィーク」の2つにエントリー

 

 

17日、18日、22日、23日に(→この4日間のいずれかが、還元率最大です)

20,000円の寄付金をおさめた場合、なんと「35.5%」のポイント還元!

20,000円 × 0.355 = 7,100ポイントの還元

 

【税金控除について】
この場合、18,000円(20,000円−2,000円)が令和7年の住民税から減額されます。

つまり、実質負担額2,000円を負担したことにより、逆に7,000円のポイント還元があるので、返礼品+5,000円分のポイントゲット!できちゃうんです。

ふるさと納税は、まさにお得なことしかありませんね。

 

STEP4:限度額の範囲内で、欲しい返礼品を選択する

今回はランキング1位の「北海道紋別市 ホタテ」でやり方を説明します。

写真画面と合わせて説明していくので、参考にしてみてください。

 

ワンストップ申請対象かを確認

 

②カートに入れる

 

③寄付手続きに進む

 

④チェックを入れ、寄付者情報の入力に進む

 

⑤寄付者情報を入力する

 

⑥控除手続きで、「ワンストップ特例制度」を選択する

 

⑦支払い方法の選択

 

⑧入力情報を確認し、送信する

 

STEP5:返礼品が届いたら、オンライン申請をする

マイナンバーカードの読み取りが必要になります。

この手続きを忘れると、税金控除が受けられませんので、必ず行ってください。

 

最後までご一読いただき、ありがとうございました。

ふるさと納税は、気軽にできる節税対策です。

何か何か分からない事があれば、遠慮なくご相談ください。

幸せへの「投資」

今回は、一風変わった「投資」の話。

思いが溢れてしまいそうなので、この場を借りて綴らせてもらうこととする。

 

投資と聞くと、私はついつい、イコール株式投資と連想してしまう。

しかし、ひとつに投資と言っても、株式投資だけでなく、将来の自分の成長に向けた「自分投資」であったり、健康寿命を長くする「健康投資」であったりと多岐に渡る。

そんな中でも、今日は幸せへの「投資」を考えてみようと思う。

 

実は、本日長女が専門学校を卒業し、4月からの就職内定をいただいた。

親として当然の喜びではあるが、娘の袴姿を見て

見ず知らずの方からも、

「あら、キレイね。おめでとう。」

と声をかけていただけたことに、この上ない喜びと幸せを感じた一日だった。

これまでを振り返ると、親として自身の子育てに100点満点をつけてあげることはできないが、どこにでもいる親子のように、当たり前の十数年を共に過ごすことができた自負はある。

つまり、子供と過ごしてきた時間、費やしてきた費用が、まさに「子供の将来の幸せ」につながる投資であったのだと思う。

同時に、そんな子供の成長を近くで喜べる「親としての幸せ」に自ら投資してきたとも言える。

まさに、これ以上なく、私の人生で一番成果のある投資だろう。

 

すでに自立した長男はもとより、長女共々、真っ直ぐに立派に成長してくれたことを本当に嬉しく思う。

二人ともありがとう。

君たちは父の自慢の子供です。

これからの道、苦労もあるだろうけど、大丈夫。

幸せな人生を歩んでくれることを何よりも楽しみに、今日は家でひっそり祝杯を上げます。

卒業、内定、おめでとう。

 

 

父から子へのメッセージ〜②NISAで株式投資

 

【この記事に書かれていること】

株式投資とは?

さて、生活防衛資金の準備と並行して考えていきたいのが、NISAを活用した株式投資である。

株式投資のメリットとしては、企業の株式を購入することで、企業価値の向上を株価の値上がりとして恩恵を受けることができることにある。

反面、デメリットは、企業の業績が奮わなかったり、新型コロナウィルスのように経済活動に大きなダメージが生じたりしたときに、株価が値下がりして損失する可能性もあるということだ。

そのため、株価の値上がりの恩恵を受けるためには、値下がりがしてしまうことのある程度のリスクを理解した上で株式投資を考えなくてはならない。

では、なぜリスクを冒してまで株式投資を行う必要があるのか?

 

現金は安全資産!?

まず、現金を銀行に預けていれば、確かにリスクにさらされる危険がほぼなく、いわゆる「ノーリスク」の資産となる。

では、本当に完全なる安全資産と言えるのだろうか?

 

物価上昇と現金の価値


これは、総務省統計局の「小売物価統計調査(動向編)調査結果」を元に作成されたデータである。

50年間での値上がり具合は一目瞭然。

さらに、このデータから2年後の2023年6月から映画観覧料は2,000円に値上がっている。

つまり、物価高(インフレ)が進むにつれ、現金の価値がどんどん下がっていってしまうという結果の表れだろう。

 

銀行預金の金利

では、現金で貯蓄する場合、銀行の金利はどうだろう。

下の図は、2024年3月4日現在のゆうちょ銀行の金利である。

通常貯金の金利が「0.001%」となっているが、これは、100万円を1年間預けても、たった10円の利子しかつかないということを指す。

映画代金が2年間で200円近く値上がりするのに対し、銀行預金では2年間でたったの20円しか価値が上がらないという恐ろしさを理解してもらえただろうか。

そのため、額面上は同じ金額であっても、現金の価値自体が年を追うごとに目減りしていってしまう危険性があることが分かる。

 

NISAで投資信託を購入する

では、同じ100万円を「低リスク」で「安定したリターン」が見込める投資信託をNISAで運用した場合、どのような結果になるだろうか?

投資信託の運用シミュレーション

運用利回り3%で2年間運用した時の結果が、下の通りである。

あくまで推定ではあるが、プラス6万円の106万円に増えることが見込まれる。

ちなみに「全世界株式の投資信託」の年率平均リターンは、過去30年で7.6%であるため、この「運用利回り3%」は比較的現実味のある数値であると考えられる。

 

オススメの投資商品

では、肝心な「どの投資信託の商品を購入すれば良いか?」ということを考えていくとしよう。

結論から言うとeMAXIS Slim全世界株式」という、この商品一つで全世界の経済に丸ごと投資してくれる非常にバランスの良い投資信託を購入すれば大丈夫である。

この投資商品の優れている点は、世界経済の状況に応じて、勝手にバランスを調整してくれるので、投資というものがよくわからない人でも、あれこれ難しいことを考えずに積み立てし続けることができる。

 

成功の秘訣は「長期・分散・積立」

最後に、投資信託を購入する上で最も大切なことを伝えておきたい。

「"長期"(できれば20年以上の年月)にわたって、毎月一定の日に一定の金額を"分散"して、淡々と"積立"をする」

ということである。

例えば、社会人になって毎月1万円を40年間(年金をもらえる65歳あたりまで)eMAXIS Slim全世界株式に積み立てたとしよう。

積立した元金の合計金額は、12万円×40年間で480万円である。

元金480万円に対して、ほぼ倍の926万円まで増えることが見込まれる。

もちろん、長い年月の途中で経済状況により元金割れ(元金よりも少なくなる)してしまうこともある。

しかし、投資期間が10年間以上の場合、元金割れする確率が17.39%しかないのに対し、資産残高が倍以上になる確率が82.61%もあるという結果も出ている。

つまり、少なくとも10年以上積み立てるというルールを守っていれば、それほどリスクを恐れる心配はないと考えられる。

まずは投資に慣れるということからも、3,000円ほどの少額で構わないので、ぜひ投資信託を続けてもらいたいと思う。

父から子へのメッセージ〜①先取り貯蓄をする

 

【この記事で分かること】

 

先取り貯蓄のメリット

先取り貯蓄とは、その言葉通り「給与から貯蓄分を先取りすること」である。

そのため、必ず一定額を貯蓄する習慣を身につけられるのが、この先取り貯蓄の最大のメリットだと言える。

反対に、給料から生活費や小遣いを消費して、余った分を貯蓄する「後から貯蓄」は、お金が貯まらない典型的な失敗例だろう。

では、どれくらいのお金を、どのようにして貯蓄するのが良いのだろうか。

 

貯蓄額の目安

貯蓄額の目安を考えるのに、参考にして欲しいのが下の図である。

これは、「MoneySenseCollege」(YouTubeのチャンネル登録者数14万人超)が提唱しているQGSという指標。

まずは手取り収入の25%の貯蓄(現金15%+投資10%)を目標としよう。

さらに、実家暮らしが継続できるうちは、この割合を40〜45%(現金25〜30%+投資15%)を目標にできると良い。

もちろん貯蓄ばかりでは息が詰まってしまう。

自分が稼いだお金で欲しい物を買ったり、大切な人との時間を過ごしたり、自分磨きに自己投資したりするのも若さゆえの特権である。

そのため、ある一定の基準を自分なりに設定して貯蓄できる習慣を作ることがとても大切である。

 

住信SBIネット銀行の「定額自動入金」

では、そのお金をどのように先取りするのが効率的なのか?

ここで、住信SBIネット銀行の「定期自動入金」を活用しよう。

先ほど設定した割合の金額を、給与口座→SBI銀行に自動的に入金される仕組みを作ることがオススメである。

そして、SBI銀行をほったらかしておけば、1年後には貯蓄額100万円を優に超えることが期待できる。

まずは、手取り収入の6ヶ月分か、100万円を目標(※1)に現金貯蓄を継続しよう。

 

※1・・・生活防衛資金という。万が一のトラブルに備えて準備しておくお金のことです。具体的には、災害や失業、療養など、予期せぬ出来事に備えるために、生活費の数ヶ月分を確保することが目的となる資金。