はじめに
2024年から新NISAがスタートし、「資産形成」というものに興味を持ち始めた方も多いことと思います。
新社会人や20代の若い方々にとっては、これからの資産形成を考える上で、この新NISA制度は、まさに「渡りに船」でしょう。
私も20代に戻れるものなら、迷わず活用したい制度であることは間違いありません。
ブログを始めたきっかけ
さて、私自身は昨年で40歳になりましたが、実はお金の面で1つ後悔していることがあります。
それは、子供の教育資金を満足に蓄えることができなかったことです。
私には3人の子供がいますが、現在では長男はすでに自立し、長女はまもなく専門学校を卒業しようという時期に差し掛かっています。
子供達の頑張りにより、親元を離れた生活をしたり、自立を考えたりできるまで成長してくれたことはとても嬉しいことです。
しかし、そんな2人が高校卒業後の進路を検討していた頃、私は学費のどの様に工面すれば良いか、頭を悩ませる日々でした。
「無い袖は振れない」という言葉通り、我が家には十分な蓄えがなかったので「奨学金」という名の借金を背負わせてしまうことになってしまったのです。
もちろん、ある一定の時期が来たら、親として返済の義務を果たしていくつもりではいますが、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
こんな経緯から、「末っ子の教育資金」「夫婦の老後資金」はどうなるんだろう?という先の見えない不安に駆られ、自分なりの「資産形成」を考えるようになりました。
そして、自分の失敗体験を子供に伝えられれば、同じような思いをしなくて済むのではないか?と言う思いから、このブログを始めました。
新NISAの活用
今年から始まった新NISA。
では、そのNISAとはどのような制度なのか?
簡単に言うと、優良企業の株式をひとまとめにした「投資信託」を毎月一定額積立てしていくことで資産を築いていく手法です。
「毎月1万円を10年間積み立てる」を例に考えてみます。
通常の預金では、1万円×12月×10年=120万円となります。
では、同様の金額を投資信託の積立に回した場合、以下の様になります。
120万円→147万円に膨れ上がり、30万弱の利益をもたらしてくれることが分かります。
本来、株式投資での利益に対しては20%(この場合だと30万円×0.2の6万円程度)が税金として差し引かれることとなります。
しかし、このNISA制度では、そこが「非課税」となり30万円の利益を丸々手にすることができるわけです。
また、今回4%の想定利回りで計算していますが、
アメリカの企業のうち、時価総額上位500社の指数である「S&P500」の過去30年の年率平均リターンがプラス11%であることを考えると、
現実的な試算であり、さらに上振れする可能性さえも考えらます。
これが20年、30年、40年と積み立てていけばどの様な結果が期待できるか、ぜひ以下のサイトからシミュレーションしてみてください。
つまり、効率的に資産形成を進めていくためには、この「NISA制度」をいかに有効活用していくかが、とても重要となってくるわけです。
将来的な展望
では、なぜ日本政府がこの制度を大々的に国民に推奨しているのか?
それは、「今後十分な年金を支給することができなくなっていくから、個人で資産形成するように」という無言のメッセージが込められていると考えられます。
国に頼る時代はもう終わりに来ていて、これからは「自分の老後は、自分で守る」と言う考えをより強く持たなければいけないのかもしれません。
NISA制度やiDeCoが今後改悪される可能性は十分にありますが、少なくともこの様な制度を得たり調べたりする過程で
「自分なりの資産形成」を考えていくことが大切なのではないでしょうか?
最後に
かくいう私も、初めは1,000円の積立からでした。
投資信託が何かも分からず、「はじめての人のための3000円投資生活」(横山光昭・著)で薦められていた金融商品を買っているだけでした。
しかし、少額から実際に「投資する」と言う経験を積み、お金の動きがどの様に変化していくのかを体感することで「投資の強み」を知ることができました。
20代の若い方々も、現在の自分を大切にしながらも、「将来の自分」に対する投資も考えてみてはいかがでしょうか?